【美容師監修】40代50代の女性におすすめなシャンプーの選び方。成分の見分け方やアンチエイジングの方法も

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40歳を過ぎたあたりから髪の劣化はごまかせないレベル。30代の頃は白髪を発見しようものならいち早く抜いていたけど、今となっては、髪の毛減っちゃうので白髪抜くなんて恐ろしいことはできないです(抜かずに白髪染めしています)。少し前に、田中みな実さんが「撮影のときに、髪の分け目が目立ちすぎて、メイクさんが〝あの黒い粉〟を頭皮にトントンしてくれたんですよ。すぐ育毛のクリニック探して行きました!」とバラエティ番組で話していたのを見て、改めて自分の分け目&つむじも確認。早く育毛しないとダメだろ……。てなりました。そもそも、ここ数年これといったシャンプー&コンディショナーにも出会っていないので、長年お世話になっている原宿のヘアサロン「beyond(ビヨンド)」のオーナー兼ヘアスタイリストの横山淳さんに、改めて40代、50代のいわゆる更年期女性にオススメのシャンプー&コンディショナーについて聞きました。髪や頭皮のアンチエイジングや、シャンプー選びの際に、注意したい成分などについてもがっつり教えていただいています!

  1. パサつき・うねり、白髪・薄毛、頭皮のニオイ……若い頃と比べて髪や頭皮の悩みが多くなる理由
  2. シャンプー&コンディショナーは年齢に合わせたものを選ぶべき?
  3. シャンプーの役割とは?
  4. 近年トレンドのノンシリコンシャンプーは髪にいいの?
  5. 市販のシャンプー&コンディショナーを購入する際に注意すべきNG成分は?
  6. 市販のシャンプー&コンディショナーで注目しているオススメ成分は?
  7. 40代、50代の女性にオススメ! シャンプー&コンディショナーとは?
  8. サロン専売品編:おすすめのシャンプー&コンディショナー
  9. ドラッグストア編:おすすめのシャンプー&コンディショナー
  10. そもそも!シャンプー、コンディショナー、カラーリング・白髪染めのキホン
    1. バスタイムでシャンプーのタイミング、いつ洗うのがベスト?
    2. シャンプー&コンディショナー時のお湯の適温は?
    3. 髪や頭皮の汚れが気になる時、二度洗いは必要?
    4. トリートメント、コンディショナー、リンスの違いとは?
    5. シャンプーとコンディショナーは同じブランドを使うべき?
    6. シャンプーの「しっとり」や「さらさら」って何を基準に決めている?
    7. カラーリング・白髪染めを長持ちさせるコツってあるの?
    8. 市販のカラー剤とサロンのカラー剤(白髪染め)の違いは?
    9. ドライヤーで髪を乾かす温度は?
    10. 髪をしっとりさせたいからトリートメントはあまり流さないのはOK?
    11. 白髪や抜け毛を予防するシャンプーのテクニックとは?
    12. リンスやコンディショナーは頭皮にもつける? 髪だけ?
    13. 夜のバスタイムでシャンプーしてるけど、さらに朝シャンしたい。やりすぎ?
    14. うねり、くせ毛の人がやってはいけないケア・おすすめのケアは?

パサつき・うねり、白髪・薄毛、頭皮のニオイ……若い頃と比べて髪や頭皮の悩みが多くなる理由

■パサつき・うねりの原因とは

洗浄力が強いシャンプーを使うと頭皮が乾燥しやすく、それによって、うねり・パサつきの原因となることも。頭皮は年齢を重ねるにつれて自らで潤う機能が弱くなりますし、カラーリングやパーマの回数が増える方も多くなると思います。それらの複合的な要因で髪の毛自体が空洞化し、パサつきが起こります。

髪の毛が乾燥してもパサついたりしますが、これはうろこ状になっているキューティクルが浮いてしまったり剥がれたりすることによって手触りが悪くなっているのです。頭皮や髪の乾燥は、年齢はもちろん、シャンプーやそもそもの頭皮の環境に影響されることが多いので、頭皮や髪を程よく保湿することを心がけると、うねりやパサつきも改善できます。また、ふだんの生活でもタオルドライや紫外線など、さまざまな場面で髪を乾燥させる原因はありますので注意しましょう!

■白髪・薄毛の原因とは

白髪の最近の研究では、もともと人間の髪の毛は「白」で待機していて、生えてくる直前に毛穴の中で色素細胞が作り出すメラニン色素が髪の内部に取り込まれることにより黒髪となって生えてきます。白髪になる原因はなんらかの形で色素細胞の働きがにぶり、白髪のまま生えてくるからです。毛穴が活性化しない大きな原因は血行不良なので、頭皮の下にある血流のめぐりをよくすることが大切です。特に、年齢を重ねると血行が悪くなり、体の上部(頭)にまで血流がいきわたらなくなるので、頭皮のマッサージで血流をよくしてあげましょう。

ちなみに、髪の毛が薄くなる時はだいたい頭皮も固くなっているので、薄毛にもマッサージは有効。また、毛穴を活性化させることを目的として、男性用ではミノキシジル、女性用にはヒト幹細胞が含まれた育毛剤が流行っています。

ただ、よい髪の毛を生やすためには、よい土壌(頭皮)が必須。食生活はもちろん、睡眠・ストレス・シャンプー選びなど総合的にケアをしてください。

■頭皮のニオイの原因とは

食生活の乱れ、睡眠不足、過度なストレスが頭皮のニオイの原因になることもありますが、ほとんどは毛穴がつまって酸化した皮脂のニオイと思ってください。シャンプーやコンディショナーの洗い残しが毛穴や頭皮に残って、それが酸化してニオイの原因となっていることもあるので、シャンプー&コンディショナーはしっかり洗い流すようにしてください。

シャンプー&コンディショナーは年齢に合わせたものを選ぶべき?

年齢別がコンセプトの商品もメーカーによっては出ているようですが、年齢に関係なく髪質や頭皮の悩みはあるものです。そのため、シャンプー&コンディショナーは、年齢別ではなく、髪質や頭皮のタイプで決めるほうがいいと思っています。

シャンプーの役割とは?

シャンプーの役割は頭皮や髪の汚れを落とすことですが、気になるのは「落としすぎること」なんです。僕自身の考えですが、洗っていない髪の毛の状態を0(ゼロ)とすると、どんなに高価なシャンプーでも洗った後はマイナスにしかならないイメージ。というのも、髪本来の水分や油分を洗い流してしまうので乾燥の原因にもなりますし、こするのでキズにもなりかねないからです。ですから、シャンプーすることによる髪へのダメージをどれだけ抑えられるかが重要なので、シャンプーに含まれる成分に注意が必要。洗浄力が強すぎず、保湿ができて栄養を与えることができるシャンプーが理想ですが、ドラッグストアなどで購入できるいわゆる「パブリック商品」と呼ばれるシャンプーには栄養分が少ない傾向にあります。ちなみに、トリートメントはどんなに安い商品であっても髪にとってはプラスと考えています。

近年トレンドのノンシリコンシャンプーは髪にいいの?

もともとシリコンはシャンプーに入っていたものですし、これからも使われていく成分だと思います。シリコンが悪者になったきっかけを調べてみたのですが、とある有名企業が合成のシリコンを開発して特許を取ってしばらくしてからのようです。その合成シリコンは吸着力が非常に強く、洗うたびに髪をコーティングするようなものでした。それが世の中にあまりにも浸透してしまったので、髪がコーティングされ過ぎている時代が一時期ありました。コーティングされると髪はツルツルになりますが、サロンの美容師側からすると、コーティングされすぎた髪というのは、カラーが入りづらい、パーマがかかりづらいというデメリットがあります。そこで、サロンではシリコンを落とすために、かなり洗浄力が強いシャンプーを使っていた時期もあったほどです。 

そんな中、メーカーさんと話す中で「ノンシリコンのシャンプーがあったら売れるんじゃないの?」という流れがあり、さまざまなメーカーからノンシリコンシャンプーが多く発売されることになったんです。なので、ノンシリコンシャンプーの発売当時はシリコンって悪者みたいな扱いだったと思いますが、すべて悪ではないと思っていますし、体にも影響はほとんどありません。

また〝数日間で髪が変わる〟みたいなキャッチコピーのシャンプーは髪にどんどんシリコンを重ねて、ツルツルになったように見せているだけですが、一般的にシリコン入りのシャンプーも洗えばその都度シリコンは洗い流されますから、その程度なら問題ないと思っています。

市販のシャンプー&コンディショナーを購入する際に注意すべきNG成分は?

ラウリル硫酸ナトリウムや、ラウレス硫酸ナトリウムなど、「ラウリル硫酸*****」「ラウレス硫酸*****」のように、成分名にラウリス硫酸~~、ラウレス硫酸~~という成分が入っているシャンプーはできるだけ避けてほしいです。誤解いただきたくないのですが〝高級アルコール系〟と呼ばれるこれらの成分は体にほとんど害はありません。泡立ちが良く、コストが安いことからパブリック商品のシャンプーにはよく含まれる成分です。ただ、洗浄力が強すぎるので、髪を傷めたり、油分を落としすぎることから頭皮が乾燥し、うねりの原因にもなりえます。成分は多い順に表記されているので、水の次にラウリル硫酸やラウレス硫酸が表記されていたら、かなり多く含まれると思っていただきたいですが、配合量が少なければ(順序が下)なら絶対NGということもありません。

市販のシャンプー&コンディショナーで注目しているオススメ成分は?

洗浄成分が「アミノ酸系」と表記されていたら髪にやさしいというイメージを持って大丈夫です。アミノ酸系の洗浄成分で代表的なものでは「ラウロイルメチルアラニンNa」「ココイルグルタミン酸2Na」などがありますが、これらはマイルドで低刺激な洗浄成分です。ドラッグストアで購入できるシャンプーでも、「ラウロイル*****」や「ココイル****」が洗浄成分の良心的な商品は少なくないので、選ぶ基準にしてみてください。

40代、50代の女性にオススメ! シャンプー&コンディショナーとは?

シャンプーに含まれる洗浄成分や保湿成分、栄養成分などから、オススメのシャンプー&コンディショナーの選び方を美容師の横山さんに教えていただきます。サロンでしか購入できないブランドをはじめ、ドラッグストアや量販店などでも購入できるリーズナブルなシャンプー&コンディショナーを多数紹介します。

サロン専売品編:おすすめのシャンプー&コンディショナー

ここでは横山さんが厳選し、実際にサロンで使用&販売をしているシャンプーやコンディショナーをご紹介します。洗浄成分が髪や地肌にやさしく、保湿成分や栄養成分がたっぷり含まれているので髪を傷めない商品ばかりです。

STEPHEN KNOLL PROFESSIONAL スティーブン ノル プロフェッショナル(コーセー)

コーセーが培ったスキンケアの技術を結集

ハリ・コシが弱くなっている髪に特化した〝コアリニュー〟は表面だけの補修でなく、髪の内側からケアするシリーズ。濃縮美容液技術で、髪本来の弾力やしなやかさ、ツヤを取り戻す

髪の内側から健康な髪に導く 「化粧品メーカーであるコーセーがスキンケアにおける技術をヘアケアにも導入していた『スティーブン ノル』。この『CORE RENEW ライン』は、シルクタンパク由来の洗浄成分で髪を補修しながら洗うだけでなく、スキンケアではポピュラーなブースター(導入)効果で、次に使うヘアマスクの効果を最大限に高めています。ヘアマスクは、髪の内部を強化し、健康的なキューティクルに戻してくれるのですが、髪の深部にまで栄養分や保湿成分を届ける『コアリニューカプセル』というコーセーオリジナルの技術は、コスメデコルテの美容液『モイスチュアリポソーム』と同様のもの。顔の美容液などに使われる成分が多く配合されているので頭皮を保湿することも大切にしているので、アンチエイジングの面でも最適。カラーリングを繰り返していたり、頭皮が乾燥している人に特におすすめ。とにかく一度使ってみると、シャンプーのやさしさに気づかされます(笑)」(横山さん)

左:スティーブン ノル プロフェッショナル コアリニュー アドバンスト モイスチュアシャンプー 250ml/3000円、600ml/5700円税別(エアリータイプも同様)

右:スティーブン ノル プロフェッショナル コアリニュー アドバンスト モイスチュアヘアマスク 200g/4300円、420g/6800円税別(エアリータイプも同様)

<BASIC ライン>

髪に悪影響を及ぼす成分を浄化 すっきり洗い上げ、内側から輝く髪へ

残留アルカリや金属イオン、酸化ケラチンなど髪にとって悪影響を及ぼす成分をシャンプーで除去。アミノ酸系の洗浄成分が髪をやさしくうるおいで満たしながら洗い上げます。シャンプーのあとは、トリートメントで髪の深部まで毛質補修成分を浸透。カラーリング後の髪を褪色から守り、髪色を美しく保つ効果も

左:スティーブン ノル プロフェッショナル ピュリファイングシャンプー ※仕上がり合わせてLIGHT BOUNCE 、NATURAL TOUCH、 SMOOTH MELLOWの3種類から選べる 各550ml/2000円、600ml/3800円税別

右:スティーブン ノル プロフェッショナル デイリーリニューマスク ※仕上がりに合わせてLIGHT TEXTURE 、NATURAL FINISH、 SMOOTH CALMの3種類から選べる 各250ml/2000円、600ml/3800円税別

▼硬くなった頭皮をマッサージで血行を促進することで、フェイスラインともつながっている頭皮を柔軟に整える、洗い流すタイプの頭皮用のトリートメントや、黒髪の発毛を促しハリ・コシを呼び戻すスカルプエッセンスもオススメです(横山さん)

左:ヘアグロース スカルプエッセンス【医薬部外品】150ml/5300円税別  右:スカルプソフニング トリートメント(頭皮用トリートメント/洗い流し専用)145g/1800円税別

■Link リンク(AIMH)

使う人の髪にリンクする〝反応型〟シャンプー&トリートメント

「リンクアクションテクノロジーという最新テクノロジーが搭載されているのが特徴的なブランドです。髪を洗った際、毛髪内部で髪の補修成分が膨張することで隙間なく髪をケア、またドライヤーの熱に反応し補修成分がキューティクルと絡みあうことで理想の髪へと導いてくれます。カラーのもちをよくするほか、エイジングや紫外線、パサつきや静電気から髪を守ってくれます。うねりやパサつきが気になる女性にオススメです」(横山さん) Linkシャンプー 500ml/5800円税別 Linkトリートメント 500g/6000円税別(ともにサロン専売品)

■Padomari パドマーリ(大興貿易

植物由来の高保湿成分アミノ酸とインド発祥アーユルヴェーダのハーブエキスを贅沢に配合

「ヤシやサトウキビから抽出した保湿効果がある高級アミノ酸が洗浄成分で、ヘンナ葉やニーム葉などからなる8種のハーブエキスを配合。天然由来の洗浄成分と保湿成分により、ノンシリコンですが指通りよく、ハリやコシも出してくれるので、40代、50代の女性に特にオススメのシャンプーです。シャンプー時に泡立てたら、泡をそのまま4~5分置くと、栄養分がしっかり浸透します。シャンプーだけでもOKですし、アウトバス商品の洗い流さないタイプのトリートメントを併用しても」(横山さん)

セレクトパドマーリ ハーブソープ 400ml/2800円税別 セレクトバドマーリ ハーブクリーム 300g/3500円税別 ※アウトバス商品(ともにサロン専売品)

■N. SHEA SHAMPOO&TREATMENT エヌドット シアシャンプー&トリートメント(ナプラ)

シアバター由来のうるおいをセラミドで髪に閉じ込める。新発想の接着テクノロジー

「『N.(エヌドット)』はヘアオイルも人気のブランドですが、シャンプー&トリートメントも優秀です。シアバター由来の洗浄成分で髪をやさしく洗い、超高圧処理した3種類のシードオイル、発酵セイヨウナシエキス、ヨーグルトエキスなど髪へ栄養をもたらす成分が配合されているので、うるおってしっとりした髪に導きます。20~30代の女性に人気のラインですが、白髪染めやカラーリングをしているダメージタイプの髪にもオススメです」(横山さん) N.SHEAシャンプー モイスチャー(しっとり)750ml/5400円税別 N.SHEAトリートメント モイスチャー(しっとり)650g/5800円税別(ともにサロン専売品)

ドラッグストア編:おすすめのシャンプー&コンディショナー

洗浄成分や栄養成分を横山さんがチェックして選んだ、ドラッグストアで購入できるオススメのシャンプー&コンディショナーをご紹介します。ラウリル硫酸ナトリウムやラウレス硫酸ナトリウムなどが洗浄成分の主ではないため、髪や地肌にやさしく髪を傷めないのが特徴です。

■いち髪 ふんわりさらさらケア(クラシエホームプロダクツ)

うるおいやツヤを与えるダメージ処方と、きしまず洗うことでキューティクルの剥がれを予防

\筆者が使ってみました/

「米ぬかエキスやコムラサキ、大豆、ツバキといった〝純・和草プレミアムエキス〟というものが配合されている『いち髪』。ラウロイルサルコシンTEA、ラウロイルメチルアラニンNa、ココイルグルタミン酸2Naなどの植物由来アミノ酸系洗浄成分が使用されています。発売開始からかなりの年数がたっている気がしますが一度も使ったことがありませんでした。香りはジャマにならないフローラル系で、洗い上がりは髪の指通り◎、髪のトップがぺたんとせず、パサつき感もないなど、内容量・価格・質のコスパは最強で、買いやすさはピカイチ」

※ノンシリコン、サルフェートフリー(シャンプー)

いち髪 Aシャンプー 480ml、いち髪 Aコンディショナー 480g 価格:オープン価格(筆者は量販店でセット品を598円税別で購入)

■サロンスタイル ビオリス ボタニカル ディープモイスト(コーセーコスメポート)

コールドプレス製法のオーガニックホホバオイル配合。髪と地肌にやさしく、パサつく髪もうるおってまとまる

\筆者が使ってみました/

「ホホバオイルやアルガンオイルなどをはじめ、8種のオーガニック植物抽出成分が配合されている『ビオリス ボタニカル』。ココイルメチルタウリンNaなど、髪と地肌にやさしい使い心地のボタニカル由来の洗浄成分が使われています。この価格で内容へのこだわりがすごいなっていうのと、ディープモイストタイプを使っているのにトップがペタっとならないところも好き。髪がうるおっているので、スタイリングもしやすかったです。ただ、カモミールやクラリセージ、ゼラニウム、レモンなど6種のエッセンシャルオイルがベースなのに、ピーチ&アップルをブレンドしているため、子供用のシロップ風邪薬みたいな香りになっているのが惜しいです。エッセンシャルオイルだけにしてほしいな」

※弱酸性・ノンシリコーン・無着色・無鉱物油・エチルアルコールフリー・動物由来原料フリー(シャンプー)

サロンスタイル ビオリス ボタニカル シャンプーA(ディープモイスト)詰め替え340ml、サロンスタイル ビオリス ボタニカル コンディショナーA(ディープモイスト)詰め替え340ml 価格:オープン価格(筆者はドラッグストアでセット品を822円税別で購入)

■CITRUSPA シトラスパ スムース(コスメティックスローランド)

髪の深くまで浸透導入に優れたアミノ酸処方と、スパ素材のパック効果でしっとりまとまる

\筆者が使ってみました/

「11種類のアミノ酸、ケラチン&シルク、ハニープロテイン、サンフラワーセラミドなどが髪の深くまで浸透する〝ブースターアミノ処方〟と、オーガニックシトラスやフランス産海藻エキスのホメオエイジ、フレンチクレイなど、うるおう髪に仕上げるスパ素材を贅沢に配合した『シトラスパ』。ラウロイルメチルアラニンNaが主な洗浄成分です。かつてシャンプーの香りのほとんどがシトラスかフローラルだった昭和を知る者としては、シトラスパって言われてもただのさっぱり系かな?とそそられていませんでしたが使ってびっくり。オレンジの皮をしぼったようなナチュラルでフレッシュな香りに包まれるので、シャンプーが気分転換になります。そして、さらっとした仕上がり&髪のトップもふんわりさせつつ、髪自体はうるおっているのでスタイリングしやすかったです。店舗ではなかなか見かけない商品でもあるのでネット通販がオススメ」

シトラスパ シャンプー スムース 詰め替え用 400ml/1100円税込 シトラスパ トリートメント スムース 詰め替え用 400ml/1100円税込

■BOTANIST ボタニスト ダメージケア(I-ne)

〝髪に自然の恵みを〟がテーマ。さまざまな髪のタイプに向けた商品展開が魅力

\筆者が使ってみました/

「多くの量販店やドラッグストアで割と大きなスペースが設けられている『ボタニスト』。1320円~購入できるスタンダードライン、3300円~のプレミアムライン、動物性由来原料を使用しないヴィーガンラインのラインアップの中から、今回はスタンダードラインの『ダメージケア』を使ってみました。ココイルメチルタウリンNaが主な洗浄成分で、アルガンやカメリア、ホホバなどの保湿成分で髪を内側から補修し、外的ダメージからも髪を守ってくれるそう。もっちりした泡も気持ちいいのですが、アイリスとフリージアのナチュラルなフローラル系の香り(シャンプー)も好み。洗い上がりはさっぱり感を抑えてうるおい感があり、まとまりやすいのが特徴です。ちなみに、ボタニストの魅力はなんといってもシャンプー&コンディショナー(サッシェ)が110円で気軽に試せるところ。スタンダードラインにはダメージケアのほか、バウンシーボリューム、チャコールクレンズ、モイスト、スカルプケア、スムースがあり種類も多彩」

ボタニスト ボタニカルシャンプーダメージケア/1540円税込 ボタニスト ボタニカルトリートメントダメージケア/1540円税込 トライアルのサッシェはシャンプーとコンディショナーセットで110円税込

そもそも!シャンプー、コンディショナー、カラーリング・白髪染めのキホン

バスタイムでシャンプーのタイミング、いつ洗うのがベスト?

バスタブに浸かって全身が汗をかいて毛穴が開いて、頭皮の汚れや皮脂が浮き出た状態でシャンプーするのがベストです。ただし、シャワーだけの場合もホコリなどをしっかり流して、髪や頭皮を十分濡らしてからでしたら、シャンプーもしっかり泡立つので問題ありません。 

シャンプー&コンディショナー時のお湯の適温は?

お湯が熱すぎると髪も頭皮も乾燥しやすくなるので、36~38℃がオススメ。人によって感覚は異なるので、熱いと感じない温度で洗ってください。

髪や頭皮の汚れが気になる時、二度洗いは必要?

ラウリル硫酸、ラウレス硫酸が含まれる洗浄力が強いシャンプーの場合は、髪の水分が取れすぎるのでおすすめしませんが、サロン専売品のシャンプーなど洗浄成分がやさしいものなら二度洗いOKです。

トリートメント、コンディショナー、リンスの違いとは?

トリートメントは内部補修で、コンディショナー・リンスは髪の表面の手触りをよくするものです。内部補修のトリートメントを使う場合は、コンディショナー・リンスは不要です。ただし全部使いたい場合は、シャンプー→トリートメント→コンディショナー・リンスの順番で。コンディショナー・リンスは髪の表面をコーティングしてしまうので、これの後だとトリートメントの成分が髪に入りません。かつてトリートメントは週1と言われていたこともありましたが毎日使ってOKです。

シャンプーとコンディショナーは同じブランドを使うべき?

このシャンプーで失われた成分をこのトリートメントで補う、という考え方なので基本的には同じラインがオススメです。ただし、自分の髪を知っている人(担当美容師さんなど)にカウンセリングしてもらえるなら別のラインを使ってもいいと思います。 

シャンプーの「しっとり」や「さらさら」って何を基準に決めている?

一般的にオイルなど保湿成分の「量」で決めています。

カラーリング・白髪染めを長持ちさせるコツってあるの?

洗浄力が弱いシャンプーが一般的に〝カラー用〟として売られているので、そちらを使うのがオススメです。ただ、カラーリングや白髪染めのもちをよくしたいのであれば、ドライヤーで乾かすところまでをセットで考えてほしいです。というのも、髪が濡れている時はキューティクルが開いている状態なので、そのキューティクルが開いている時間が長ければ長いほど、カラーが流れ出てしまうからです。本当にカラーのもちをよくしたいなら、お風呂上りにすぐドライヤーで髪を乾かしてください。

市販のカラー剤とサロンのカラー剤(白髪染め)の違いは?

もちろん配合されている薬が違うのですが、市販のカラー剤はどんな髪質の方でも染まるようにちょっと強めに作ってあります。なので同じ物を使っても髪質によってすごく傷んでしまう方とまったく傷まず染められたという方がいるのです。サロンで使っている物は髪に優しく、美容師さんが髪質に合わせて剤を選んでくれますので髪に負担をかけずに希望の色に仕上げてくれます。

ドライヤーで髪を乾かす温度は?

温度調節ができるドライヤーなら、まず頭皮を高温で根元を乾かし、根元が乾いたら中間温度で毛先まで乾かします。ちなみに高温と低温を交互であてると髪にツヤが出るので、オススメのテクニックです。根元や髪が乾ききった状態で高温の風をあて続けていると乾燥の原因になるほか、ロングヘアなのに根元だけ乾かしてあとは自然乾燥のようなやり方は髪を傷めます。また、濡れ髪を放置しておくと髪を傷めるだけでなく、生乾きは細菌の宝庫。頭皮のニオイの原因にもなります。

髪をしっとりさせたいからトリートメントはあまり流さないのはOK?

シャンプーやトリートメントの流しが甘かったり、流しムラがあると、首の後ろにニキビなどができやすくなるので、洗い流すトリートメントの場合はしっかり洗い流してください。

白髪や抜け毛を予防するシャンプーのテクニックとは?

血行をよくすることが白髪や抜け毛予防につながるので、シャンプーの際に、頭皮のマッサージを週に2~3回はしてください。指の腹をしっかり使って、自分の頭皮の固さもチェックすることで、睡眠不足やストレスに気づくことができます。PCやスマホで肩こり・目の疲れで頭皮は固くなるので、セルフチェックの意味もこめて。

リンスやコンディショナーは頭皮にもつける? 髪だけ?

頭皮にはつけず、髪だけにつけてください。

夜のバスタイムでシャンプーしてるけど、さらに朝シャンしたい。やりすぎ?

二度洗いと同様、あまりお勧めしませんが、サロン専売品のシャンプーなら保湿成分が含まれるのでOKです。ただし、朝シャンをする人は流しがあまくなりがちという統計があるので気を付けてください。

うねり、くせ毛の人がやってはいけないケア・おすすめのケアは?

うねりやくせ毛の人は油分と水分のバランス、乾燥させないことが大切なケアとなります。ただ、それを補うためにヘアオイルを使いすぎると「オーバーコンディション」といってベタつくこともあるため〝しっとり〟だけを求めるのもあまりお勧めできません。

<この記事を監修いただいた方>

横山 淳 Atsushi Yokoyama

原宿に「beyond」「beyond-E」「far beyond」3店舗を構えるヘアサロンのオーナー兼ヘアスタイリスト。

大手ヘアサロンを経て独立後の2004年、原宿に1号店となる「beyond」をオープン。クライアントそれぞれの髪質や頭の形、輪郭にあったヘアスタイルを提案。横山さんへのカットの予約やサロン専売品のシャンプー&コンディショナーの購入などのお問い合わせは「far beyond」へ。

far beyond

TEL 03-5467-4822

住所 東京都渋谷区神宮前6丁目29-2 助川ビル5F

営業時間

月~土曜日 AM11:00~PM9:00(カット最終受付時間PM8:00)

日曜・祝日 AM11:00~PM7:00(カット最終受付時間PM6:00)

定休日 火曜・第1第2月曜

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